“What is improvisation for you?”
“ Improvisation.

When taken at face value, improvisation in performance is a tall order. We often adhere to certain conditions within a performance, and more often than not, engage in a running internal dialogue around questions of self-consciousness and self-awareness. And it’s these very questions that often inhibit the possibility of true improvisation.

In these times, much of our learning is dictated by the technology that delivers it. We have 24/7 access to all the tools we require to walk us through all facets of learning, taking the leg work out of the actual learning (and walking). What makes this unique is the complete de-humanization of engaging with the experience. That actual “leg work” plays very much a part in the improvisation. In fact, it is the improvisation. The relational aspect in acquiring the tools to improvise is integral to the improvisational act. Improvisation requires community. Improvisation is communal. The technology is futile in that it has a complex, pre-determined way of dictating the outcome, very deliberately directing us rather than engaging us.

If the goal of a successful improvisation is indeed to create something new, we need to look outside the technology and perhaps even the music itself, striving for a consilience of sources and experiences to draw from. Trying to create ideas anew from only the discipline of music will inevitably result in a regurgitation of clichés. Cliché is the enemy. As Jacques Derrida points out, “It’s not easy to improvise, it’s the most difficult thing to do…There are already a great number of prescriptions that are prescribed in our memory and in our culture. All the names are already pre-programmed. It’s already the names that inhibit our ability to ever really improvise. One can’t say whatever one wants, one is obliged more or less to reproduce the stereotypical discourse.”

True moments are rare in improvised music. Anybody who plays music knows this. But when they happen, there is a feeling of levitation, of time suspending. These are the events that improvisers live for. As Derrida points out, improvisation is indeed one of the hardest things to do. This may explain why it only gives fleeting glimpses into the “Truth” of the moment. “

-Mark Ferber
「即興演奏

額面通りに取るならば、演奏における即興は難題だ。私たちはしばしば演奏中に確信を持てる状況にこだわる。そして、自意識と自己形成を取り巻く問いに答えようと、内省にふけることはますます稀になっている。これが真の即興の可能性をしばしば妨げる、まさしく問題点だ。不確かなものを排除することが。

今日、我々の学びは、それを運ぶテクノロジーによって支配されている。私たちは、必要とする学びの全ての側面を習得する手段・方法に、24時間いつでもアクセスできる。実際に学ぶ(自分の脚を使って労する)ことが、テクノロジーによって取り払われるのだ。このことが際立っている点は、体験(体感)するべきことを完全に非人間的(自動化、効率化)にすることにある。実際に”探索(自分の脚を使って労して)する”ことは即興の重要な部分を占めている。事実、探索そのものが即興だ。即興する方法を習得するには、即興そのものを積み重ねることだ。即興は共同体を必要とする。即興は共同体そのものだ。一方でテクノロジーは、複雑であるけれど、あらかじめ決められた方法で行為の結果を支配する。あるいは、我々を惹きつけるというよりも、そっと忍び寄って我々を管理する。そう言う点で即興に対して一方的で無力だ。

もし成功と言える即興の到達点が、本当に何か新しいものを作り出すということであるなら、我々はテクノロージーの、そしてひょっとしたら、想像の源と経験から引き出されたものを統合しようと努力している、音楽そのものから離れる必要がある。音楽の修練のみで新しいアイデアを改めて生み出そうとすると、”お決まり”のことのオウム返しに帰結することは避けられない。”お決まり”は敵だ。ジャック・デリダが指摘したように「即興することは簡単ではない。もっとも難しいこと」だ。我々の記憶と文化の中には今に至るまでに”処方”されたものすごい数の”処方箋”がある。全ての”処方箋”として名付けられたものは、つまりは、すでにあらかじめプログラムされているもの、と言うことだ。かつて我々に備わっていた本当に即興する能力すら抑え込む、名付けられたものだ。演奏する者は、今となっては即興する際に何をしたいかを言うことはできない。名付けられたものを知覚し行うことは、すでに即興ではなくなっているのだ。そうした中で演奏する者は、多かれ少なかれ処方箋を使って決まり切った語りの再生産をするのだ。もしかしたら即興ということすらも、そうした再生産の産物なのかもしれない。

真の瞬間は即興音楽の中においても稀なものだ。音楽を演奏する者はこのことを知っている。しかし一度それが起きれば、浮遊感と時間の止まる感覚が感じられる。これが即興演奏家が求めてやまないものなのだ。デリダが言うように、即興は行うことが最も難しいものだ。この”難しい”ということこそが、なぜ儚くおぼろげな浮遊する知覚が”真”の瞬間の中でのみ得られるのかを説明できるのかもしれない。」-Mark Ferber

ホームページやサウンドクラウド、SNSなどはないので外部サイトのプロフィールを下記にリンクとして貼っておきます。

https://musicians.allaboutjazz.com/markferber

 

本番の30分前に初めて会ってそのまま演奏する。即興演奏ではごく当たり前に起こることだ。人によっては、そんな無責任なことをするなんて、だから即興演奏家は、即興演奏は信じられない、という。僕も面と向かって言われたことはいくらでもある。

まあいい。とにかくMarkとは初めて会って30分後に即興演奏を共に演奏した。人にはそれぞれの人生があり、それが舞台上で交錯する。音を通してそれが現れ、重なり合ってその場を満たす。その瞬間に居合わせ、次々と起こる初めて出くわすことに自分を入れ込んでいく。自分が思いもしなかったことが自分の中にもあふれ出すように。予期せぬことが最上のものかどうかはわからないが、少なくとも予期せぬものへの憧れがあるからこそ、即興をやるのだとも言える。さらに言えば、そうした心すら手放した時に訪れる感覚のために。

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