Bar Subterraneansでのsolo works vol.01から数日。その間に一つ転がり込んで来たsoloをやり、頭の中は次に向かい始める。その前にちょっとだけ自分に釘を刺しておこうかなと。
まあ概ね初回としては良かったんじゃないかとは思う。ただ、演奏の内容に関しては、録音したものを聞き返して、大きな改善点を見つけた。特にsoloでやるときに一番難しいかな、と思っていた要素で、今回は、はっきりと悪いところが出てしまったのだが。
それは何かというと、間の使い方。自分の舞台裏をさらけ出すのはどうかとは思うが、単音楽器のsoloという、はっきり言ってとっつきにくい音楽に少しでも興味を持ってもらえるのなら、これぐらいは構わないだろう。
ともかく、間が”悪い”のが気になる。昔からわかっていた悪癖ではあるのだが。のべつまくなしに音を垂れ流しすぎる。音が多すぎる。無駄な音がものすごく目立つ。何なら全部無駄になるぐらいの勢いだ。特に曲をやるときにその傾向が強い。何かしら説明しようとするんだろう。説明過多といってもいい。不必要なアルペジオやスケールの連続みたいなのが連続する。それがまあ、鬱陶しい。soloだから、なおさら不安になっているんだろう。曲がわかってもらえるかどうかについてあれこれ画策した結果が、無意識のうちに焦りと緊張を生み出している感じ。必要のない音をちゃんと刈り取っていく作業が必要で、その過程でより意味のある音を配置していくことも感覚の中に練りこんで行かなきゃならない。
楽器の技術とかその辺は、特にうまくやれるわけでもないので、もう半分諦めて長い目で見ているのだが、間に関してはいくらでも伸びしろがあると思うし、可能性を感じる部分ではある。soloだからこそ、”何をやらなくていいのか”を明確にするのが重要だと思った。
とはいえ、何も考えずにめちゃくちゃやるのも好きなので、その辺が次回にどうブレンドされるのかは、今のうちからまた少しずつ考えていこうと思う。
じゃあ、逆に良かった点は何だ?お客さんが最後まで聴いてくれてアンコールももらったってことかな。聴いてもらいたい曲がやれたってこと。やることそれ自体に価値があるってこと。終わった後のお酒が美味しかったこと。