たまには、愛猫の話でも。

ペットショップ。今ではあまり手放しで喜べない場所になってしまったが、4年ぐらい前は訪れるのが好きな場所だった。子犬とか子猫とかがコロコロ走り回ったり、寝ていたりする。そういうのを眺めるのは存外好きで、まあ普通に目を細めて眺めていたものだ。

そんなある日、ふと目に入ったのがふわふわの薄いブルーグレーの子猫。淡い色合いにピンク色の鼻。大きな瞳の中のまん丸な黒目。ノルウェージャンフォレストキャットという種類の猫だった。それまで僕の中で猫の品種にあまり深い関心はなかったのだが、その子を見て以来ノルウェージャンを飼いたいという気持ちがふつふつと湧き上がってきた。

ふわふわの子猫。手のひらに乗るぐらい小さい。

色々調べていくと、世の中には専門のブリーダーというのがいて、品種に特化して繁殖を行うということが一般的だと知るようになる。そう言ったブリーダーはいわばある特定の品種を維持保存していくということと、世の中にその品種を伝えていくといったことを目的としてやっている場合が多いようだが、中には当然人気品種の繁殖で一儲けしようというものもいる。

ペットショップによっては、もうけ重視のところから安く仕入れて、売りさばくなんていうのも普通にある。その過程で、売れ残った動物たちは、”処分”そして”廃棄”される。

まあ、そんなことも知るようになった。そして、そういった動物を救おうとしている団体のことも。

ただ、自分のやっていることはほぼネットショッピングのそれと変わらないような感じでもあり、結局動物をインターネットで見つけて気に入ったら購入ということは、ショップに出向いて購入することとさして変わらないのだともわかっていた。

ただ、ノルウェージャンをお迎えしたかったのだよ。あのふわふわがどうしても忘れられなくてね。

あるブリーダーの載せていた子猫の写真が気になってコンタクトを取った。ちょっとタレ目の困ったような顔の女の子。

実際会いに言ってみたら、兄弟姉妹の中で一番おっとりだった。みんながいそいそケージから出て遊びまわる傍でのんびりと動き、ご飯を食べてしばらくしたらようやく散歩に出かける。テーブルの隙間から床に転がり落ちて鈍臭いことこの上ない。そんなのを見ていたら、連れて行こうという気になった。

11月のひんやりした抜けるような青空の朝に迎えに行って、1時間以上電車に揺られて、うちに連れて帰った。初日に家の中を探検して周り、おトイレも上手にできて、スヤスヤ眠る様子は愛くるしかった。僕はスヤスヤ眠る姿を見るのが好きなのだ。それは人であっても。

二日目にくしゃみをたくさんして、鼻水を垂らし始めた。お医者さんに連れて行ったら、風邪だという。お薬をもらって飲ませようとするが嫌がるので、大好きなカルカンのおやつに混ぜて食べさせたら、あっさり食べた。一週間で治った。

そんなことをおもいだしながら、傍で丸くなってスヤスヤ眠る猫を撫でる。四年経って美しく育った。目は少しつり上り、タレ目ではなくなったが、大きくまん丸な黒目は子猫の時そのままだ。

ノルウェージャンだから、名前はフィヨルド。フィヨと呼ぶ。

 

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