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二台あるうちの上のが、僕の曲作りの長年の相棒、カシオのキーボード。いわゆる、お子様用のおもちゃ。安っぽいアレンジの”きらきら星”とかプリセットされていて、曲作りに煮詰まると再生して、一人真夜中に和んでいたものだ。当然、midiではない。

これにした理由は、49鍵で安くてさらに移調機能付きという点でだ。移調という要素は案外この手のものを作るメーカーには見過ごされていて、スマホのキーボードアプリでも、これがことごとく欠落している。僕は絶対音感ではなく、ひいては相対音感でもないのだが、かろうじて、Bb 周辺で物事をみている。コンサートキーでは、ただの、クズの譜面読みに成り下がる。

ゆえに、移調機能は僕にとって、トッププライオリティなのだ。音はピアノもどきで構わない。カシオはその点で全ての条件を備えていた。プリセット曲も、購買意欲をそそるのであった。

ただ、時が移ろい、pcで譜面入力をするようになったときに、不便が生じた。カシオはmidi対応なんて当然していないから、別個にmidiキーボードを用意しなければならなかった。最初は、入力に49鍵なんて必要ないと思って、25鍵を買ったら、これがすごく不便だった。高い音にまたがるフレーズを入力するのに、オクターブの切り替えが必要なんだが、やってるうちにこんがらがってくる。作曲の最終工程はこの入力作業なんだが、これが億劫になると途端に創作意欲が削がれる。その程度で削がれるなよ、とお思いかもしれないが、このちょっとしたことをケアすることがモノづくりには欠かせないのだよ。美は細部に宿る。

ということで、48鍵のmidiキーボードを新たに買った。最初は、ブルートゥースでワイヤレス環境を実現しようかとも思ったが(寝っ転がったり、立って歩き回ったりできるからね)、タイムラグの可能性を考えると、ちょっと思いとどまった。電池代もかかるだろうし。唯一こだわったのは、マイクロキーボードではなく、普通のピアノサイズのキーボード。指先でちまちまやるのはなんだか嫌だったんだ。

M-AUDIOは先代の25鍵でも使っていたメーカーだ。別にファンでもなんでもないが、手頃な価格だったので。カシオCTK-240とはこれでお別れだ。みんなが聴いてるあの曲や、この曲が、きっとこのお子様ピアノから生まれたんだよ。

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